みなさん、こんにちは。
今回は、久しぶりの「頭のよい子に育てない子育て」シリーズ。
前回、子育てで目指すべきは、「豊かな人格」を育むことだという話を書きました。
では、「人格」とはいったい何なのか?
ある辞書には、
@独立した個人としてのその人の人間性。その人固有の、人間としてのありかた。
Aすぐれた人間性。また、人間性がすぐれていること。
と書かれています。
つまり人格とは、その人そのものを表す言葉でもあり、優れた人間性をさす言葉でもあるわけです。
人間性の素晴らしい人を「人格者」と言いますよね。
では、なぜ私が人格をこれほど重要だと考えているのか。
それは、どんなに高い能力やスキルを持っていたとしても、それをどう生かすかは人間性にかかっているからです。
例えば、科学の高度な知識やスキルを持っていたとしても、人間性が悪ければ、それを活かして人を気付つける道具を作り出してしまうかもしれません。
日本中にとてつもない衝撃と悲しみを与えた安部元総理大臣殺害事件は、まさにこの典型でした。
例えば、高いコミュニケーション能力を持っていたとしても、人間性が悪ければ、それを活かして善人の懐に入り込み、言葉巧みにだまして詐欺などの犯罪を働くかも知れません。
社会正義に反することをして、幸せを手にすることはできません。
悪いことをすれば、それは必ず悪い報いとして自分に返ってきます。
「因果応報」は、人生における原理原則なのです。
最近、歌舞伎役者で俳優の香川照之さんが、3年前の性加害が明るみに出たことにより、猛烈な批判にさらされています。
俳優としての実力も申し分なく、高い人気があり、東大卒という学歴まである人でも、社会正義に反する行動をとってしまえば、必ずその報いを受けます。
もし、彼が事の重大さを認識しておらず、バレずに解決できたと思っていたのだとしたら、それがこの因果応報を強く引き寄せたのかもしれません。
自分の行いを本当に悔いていたら、被害者の方に心から謝罪した上で、PTSDから回復するまで誠実に対応していたはずです。
そうしていれば、また違った結果になっていたかもしれません。
いずれにしても因果応報は絶対なのです。
彼にはこの事実が一生ついて回ることになります。
これから大変厳しい人生になることでしょう。
このように、いくら高い能力や卓越したスキルをみにつけていようと、すごい学歴があろうと、有り余るほどのお金をもっていようと、人格という土台が無ければ、幸せな人生を歩むことはできないのです。
だから、私は、「人格」を子育ての中心に置いているのです。
子どもに幸せな人生を歩んでほしいと思うなら、やはり子育てでも人格を最重要視しなければならないのです。
さて、これだけ私が人格、人格と言っていると、次のような疑問を持つ方もいるかもしれません。
人格さえ磨いていれば、勉強や運動をはじめとした様々な能力やスキルは身につけさせなくても良いのか?
人格、人格と言っているうちに勉強がついていけなくなったりしたらどうするのか?
人格を磨いただけで、しっかりと仕事をして生きていけるのか?
人格を磨くと言っても、人格の何をどう磨けばよいのか?
結論から言いますが、人格を磨いていけば、「結果的に」学力も含めたあらゆる能力が高いレベルで身についていきます。
それは、なぜか?
また、人格と一言で言っても、具体的に人格の何を磨いていけば良いのか?
私が考える、子育てで磨くべき人格はたったの2つ。
それは、
「どんなことにも失敗を恐れずに全力でチャレンジし、
自分を成長させる姿勢」
「すべてのことに感謝し、周りのすべての人を思いやる心」
の2つです。
この人格の2本の柱を高める子育てをしていけば、結果的にあらゆる能力が身につきます。
人を思いやる心は、コミュニケーションの大原則です。
そこを突き詰めていけば、結果的に高いコミュニケーション能力やリーダーシップが身につきます。
また、どんなことにもチャレンジし、失敗から学び、成長していくという習慣が身につけば、勉強やスポーツ、遊び、目の前にある様々なことに全力で取り組むようになります。
そうすると、学力はもちろん、運動能力や様々なスキルも結果的に身についていくのです。
あくまでも、この人格を磨いていくことで結果的に身についてくるというところが重要なのです。
テストで良い点数をとるために親が子に勉強させるのではなく、自分の脳と心を鍛えるために、子どもが自ら考え、自ら勉強するように導いていくのです。
それが、私が13年間実践してきた、子育てです
テストでいい点数をとれるようにとか、いい高校、いい大学、いい会社に入れるようにとかは、まったく考えていません。
だから、私はこの子育てメソッドを、
『頭のよい子に育てない子育て』
と呼んでいます。
「人を思いやる心」と「自分を成長させる姿勢」、この2本の柱を追求する子育てをしていけば、子どもは「あらゆる能力を身につけ、人から愛され、信頼される人間」に成長していくのです。
今、子どもの学力や人間関係などで悩んでいる方もたくさんいらっしゃると思います。
そんな方はぜひ、学力やスキルを追うことをいったんやめて、人格の2本柱を中心とした子育てを意識してみてください。
きっと、今まで悩んでいたことがウソのように子育てが楽しくなると思います。
そして、お子さんにも大きな変化が現れることでしょう。
「頭のよい子に育てない子育て」の具体的な方法についても、今後少しずつ書いていきたいと思いますが、まず第一に考えていただきたいのは、「親が手本を示す」ということです。
親が周囲の人を思いやる姿、親が何かにチャレンジし成長していく姿、そんな親の姿を見て子どもは学んでいくのです。
これは、子育ての原理原則でもあります。
子は親の鏡、まさにその通りです。
人格主義の子育てには、まず親自身が、常に人格を高めるという意識を持つことが大切なのです。
私自身、まだまだ人間として未熟です。
日々、必死に人格を磨いているところです。
子どもたちに負けないように成長していこうという意識で生活しています。
それでいいのだと思います。
親は絶対ではありません。
親が正しいわけでもありません。
私なんて、子どもたちに悩みを相談することさえあります(笑)
そうやって、親子でともに成長していこうという気持ちでいれば、子育ては上手くいくような気がします。
悩んでいる方は、少し肩の力を抜いてみるといいかもしれませんね。
「頭のよい子に育てない子育て」が少しでもみなさんの子育てに役立てば幸いです。
それでは今日はこのへんで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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