今日は、指導がひとつキャンセルになったので早めに帰宅しました。
久しぶりに晩酌などをして、今落ち着いたところでした。
さて今回は、連日ニュースで取り上げられている尖閣諸島問題について、
ひとり言を少々。
尖閣諸島の海域で、日本の海保巡視船に中国籍の船が衝突し、日本側
が中国人の船長を逮捕したことに端を発した今回の事件。
その後、即時解放を求める中国政府の強硬姿勢に対し、やむなく船長を
解放した日本。
その日本側の対応に対して、与野党からの批判が相次ぎ、さらには国民
からの不満も噴出。
日中関係の緊張を高めるという結果を招いてしまいました。
このニュースを見ていて、日本の対応にイライラした方も多いのではない
でしょうか。
正直、私もかなりイライラしてしまいました。
しかし、私がイライラしたのは中国人船長を釈放し、中国の言いなりのよう
な対応をした日本政府に対してではありません。
その対応に批判を噴出させた与野党議員に対してです。
まあ、野党の議員が批判を展開するのは、政権与党に対してそういう立場
にいるので仕方ないということも言えるでしょう。
問題は与党からも批判が相次いだとことです。
民主党の議員はいったい何を考えているのでしょう。
ニュースの中で私が特にイライラしたフレーズが、「外交的敗北」や「国益を
大きく損なった」といったものでした。
なぜ船長を釈放したことが外交的敗北になるのか。
もちろん、中国側が‘‘尖閣諸島は自国の領土だ’’という主張を前進させる
ために今回のような強硬姿勢を取ったことは私にも推測できます。
しかし、船長を釈放した時点でその主張を認めたことになる、などという解釈
は、とんだお門違いです。
むしろ、船長釈放に対して与党が政府を批判し、それを「外交的敗北」などと
いったフレーズでメディアが報道したことによって、中国の強硬姿勢を強める
結果になったのです。
言うなれば、今回の事件に対する日本の慌てふためきようが、中国を勢いづ
かせたということです。
[自国の領土で外国人による事件が起きた場合、その容疑者を釈放することは、
その領土が相手国の領土だと認めることである。]
などという国際法や国際的定義がある訳ではないのです。
「外交的敗北」などという言葉は、一部の専門家が自身の理論のなかで使って
いる抽象的な表現でしかありません。
その意味を履き違え、さらにはそういった発言がどういう事態を招くかも想像で
きない国会議員には本当に失望しました。
また、「国益を損なった」という表現も頻繁に使われていましたが、この表現にも
私は大きな憤りを禁じ得ませんでした。
尖閣諸島を失えば排他的経済水域も失うこととなり、日本の水産業がダメージ
を受ける、といった意味合いの表現だとは思います。
言いたいことは良く分かります。
しかし先述したとおり、そもそも日本側がこの事件と領土問題を結び付けて論じ
ていること自体がナンセンスなことであり、自国の首を絞めることになっているの
です。
そして、私がこの表現に憤りを感じた大きな理由が他にもあります。
「国益」を追求する国会議員達は、中国との対立が続けばどのようなことが起き
るのかをしっかりと想像できているのでしょうか。
対立がどれだけ続いても、民族の特性上中国側は絶対に引かないでしょう。
そうなれば、最終的に日本が引くか中国との戦争に突入するか、第三国の仲介
によって痛み分けになるかのどれかしかありません。
戦争は大げさだろう、と思う方もいらっしゃるでしょうが、どの時代の歴史を見て
も大きな戦争の原因の多くは、「政治家の国益という名の野心」なのです。
いずれにしても、日中関係が悪化することは目に見えています。
現代の日中が密接な互恵関係にあることを考えれば、それこそお互いにとって
「国益を損なう」ことになるのです。
つまり、今回の事件においては、一部の政治家が冷静な洞察力も持たず、その
時の感情論に任せて政府や検察批判を展開したことが、自国の首を絞める結果
につながったということです。
では、どうすれば良かったのか。
中国が船長の即時解放を求め、強硬姿勢を見せ始めた段階で船長を釈放した
のは、極めて冷静かつ的確な判断だったと思います。
ただ、その釈放の意図が曖昧だったことや、その後の見通しの甘さ、政府と国会
の連携不足が大きな混乱を招いた原因だったのではないでしょうか。
つまり、
船長を釈放する際に、衝突が故意であることをうかがわせるビデオを中国側に
示した上で、
「明らかに我が領土での悪質な衝突事故です。本来、我が国の法律に基づいて
司法手続きを進めるところですが、中国での反日感情の高まりを考慮して船長を
釈放致します。中国政府としても国民の世論の高まりに苦慮していることと思い
ますので、今回はそちらの顔を立てましょう。ただし、こちらは損害を被っておりま
すので、その部分に関してはしっかり賠償してもらいます。」
という、中国を尊重した上での毅然とした態度を取っておくべきだったのです。
そして、そのように対応するということを、政府及び与野党内に周知徹底するべき
だったのです。
例え中国側がそれでも強硬姿勢を続けようとした場合でも、国際世論は「お互いの
国の利益を尊重した冷静な判断」と日本を評価するでしょう。
逆に、なお強硬姿勢にでる中国を批判するはずです。
実際、現段階で国際世論は、中国に批判的なものが大勢を占めており、アメリカに
おいては、「尖閣諸島は日本固有の領土」と明言するまでに至っています。
日本が中国と同様の強硬姿勢を見せていたら、世界中から白い目で見られていた
はずです。
私は、日本は世界平和を実現する義務を負っている国だと思います。
同時に、世界平和の実現に必要不可欠な国でもあります。
なぜなら、日本人は自己犠牲の精神を持つ、‘‘我慢できる民族’’だからです。
全ての国が自国の利益を追求していては、平和は永久に訪れません。
常に冷静な判断で先を見通し、世界の国々のバランスを取れるのは日本だと
私は思っています。
冷静にそして穏やかに、しかし場合によっては毅然とした態度で臨む、そんな
国こそが世界の国々から一目置かれる存在になるのではないでしょうか。
些細なことで常に騒ぎたてているというのは、自信の無さの表れなのです。
今回のことで、日本という国のあるべき姿がはっきりと見えたような気がします。
私がサッカー好きだからかもしれませんが、その目指す姿はワールドカップで
みせた日本代表の戦い方そのものではないでしょうか。
相手を敬い、フェアなプレーで勝利を目指し、チームが一丸となって走り続ける。
この規律の高さや、相手を敬う姿勢は世界中から絶賛されました。
専門家の言葉をうのみにし、政党内で争いを起こして混乱を招いているような政治
では程遠い姿かもしれませんが・・・。
とにもかくにも、日本人らしさにより磨きをかけ、国民が国家のレベルを押し上げ
られるよう日々成長していかなければ、と思う‘‘りょうパパ’’なのでした。
長いひとり言になってしまいましたが、これはあくまで私個人の見解なので、違う
見解の方も大勢いらっしゃると思いますが、悪しからずお読み頂けたら幸いです。
では、皆さんよい週末を
お休みなさい


