みなさん、こんにちは。
娘の野球の審判であちこちが筋肉痛になり、「本気で運動しないヤバい!」と思いながら、教室にこもってブログを更新している塾長パパです(笑)
今回は、前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、
久しぶりの「頭のよい子に育てない子育て」シリーズ。
前回までは、「頭のよい子に育てない子育て」とはどんなものなのか、その土台となる価値観を書いてきました。
ここから数回は、「子育ての常識」について書いていきたいと思います。
またとびとびの更新になってしまうと思いますが、少しでもみなさんの子育てに役立つものがあれば幸いです。
まず結論から言いますと、多くの親が当たり前だと思っていることでも、実は子どもの成長にとってマイナスになってしまっていることがけっこうあります。
私が考える「実は間違っている子育ての常識」はパッと思いつくだけでもこれだけあります。
@子どもが親の言うことを聞くのは当たり前?
A子どもは親を信頼しているはず?
Bしつけは厳しくするべき?
C子どもが失敗しないようにサポート?
Dゲームやスマホを持っていないと仲間外れになる?
E良い中学、良い高校、良い大学、有名企業?
Fテストの点数が良ければ褒める?悪ければしかる?
G先生の教え方が悪い?学校の対応が悪い?
H英語、音楽、スポーツ・・・、早期教育は大事?
I子育てに正解はない?
他にもまだまだたくさんあると思いますが、私が日常的に感じているものをザっと挙げてみました。
どうでしょう、みなさんの中でも当てはまるものがいくつかあったのではないでしょうか。
えっ!全部当たり前じゃないの!?
と思った方もいるのでは・・・。
さて、今回は@について、私の考えを書きたいと思います。
@子どもが親の言うことを聞くのは当たり前?
親が「部屋を片付けなさい」と言ったら部屋を片付ける、「勉強しなさい」と言ったら勉強する、子どもはそれが当たり前だと思っている親は多いのではないでしょうか。
子どもが言うことを聞かないと怒ってしまう、「子どもなんだから親の言うことをちゃんと聞きなさい!」と常に言ってしまっている、そんな親も多いかもしれません。
また、「ちゃんとママの言うこと聞いてえらいねぇ」などと他人の子を褒めている人も、同じような考え方を持っている可能性が高いです。
親の言うことを聞く子は良い子だと・・・。
でも、残念ながらこれ、間違いです。
親と子は主従関係でもなければ、親の言うことがすべて正しいわけでもありません。
それなのに、子どもは親の言う通りにすべきだというのはあまりに乱暴すぎます。
そう考えてしまっている親は、親が上で子どもは下という上下関係を前提に子どもと接してしまっています。
自分の言っていることが正しいかどうかよりも、子どもが言うことを聞くかどうかにフォーカスしてしまっているのです。
しかし、そもそも親と子どもは対等な一人の人間です。
親の方が長く生きているので、いろいろな経験をしている分、少し世の中のことを多く知っているだけです。
親は子どもを養っているのだから対等ではない、という親もいるかもしれません。
しかし、自分の子どもを自分で育てるのは、それこそ当たり前ではないでしょうか。
自分たちで育てるということを前提に子どもを授かっているのですから、それで親が上だという理由にはなりません。
だから、子どもが親の言うことを聞かなければならない理由は、実はひとつも無いのです。
また、言うことを聞かなかった時に厳しく叱り、親の言う通りにばかりさせていると、子どもの成長に大きな悪影響を与えてしまいます。
いわゆる「指示待ち人間」になってしまうのです。
親に言われたことだけやれば良い、余計なことをして怒られるくらいなら何もしない方が良い、という考え方が定着してしまい、「自分で必要なことを考えて行動する」ということができなくなります。
これは、楽しく幸せな人生を送る上で、致命的なマイナスと言えるでしょう。
子どもの幸せを願うなら、親の言うことを聞く子に育てるのはやめるべきです。
これは、親の言うことを聞かない子に育てるという意味ではありません。
もちろん、子どもが親の言った通りに行動することもあるでしょう。
親の言う通りにしたとしても、大切なのは、子ども自身がその行動を
選択するべきだと判断したということなのです。
この常識破りともいえる考え方が定着すると、子どもとの関わり方が大きく変わってきます。
私自身がこの考え方によって大きく変わったのは次の3つです。
・「〜しなさい」という命令口調の言葉を使わなくなった。
・子どもの行動に対して、最低限のアドバイス以外、極力口を出さなくなった。
・子どもが親のアドバイス通りに行動しなくても、イライラしなくなった。
私は、子どもたちに対して何か言う時は、「〜した方がいいんじゃない?」「〜するの手伝ってくれる?」といった、アドバイスやお願いの言葉しか使いません。
「〜しなさい」という言葉は、上から命令している言葉で相手に選択の余地を与えておらず、「一人の人間として尊重されていない」と感じさせてしまうからです。
それでは、言われた側も素直に内容を受けとめることができなくなります。
あくまでも、行動選択の最終判断は子どもに任せることが大切です。
また、私は、子どもたちの行動に極力口を出さないようにしています。
自分で考えて適切な行動を選択できるようになってほしいからです。
もちろん、アドバイスしたり、求められれば全力でサポートしたりもしますが、必要以上の口出しはしません。
子どもは、自分で判断して行動し、その結果をしっかりと受け止め、次の行動に生かしていく、ということをくり返していく中で判断力や自信を養っていきます。
親が自分を対等な一人の人間として信頼し、自分の判断に任せてくれているということを感じれば、自己肯定感や責任感も向上していきます。
この「成長サイクル」に入ってしまえば、子どもの行動で親がイライラすることは無くなります。
今の私は、中1の息子に関しては、ほとんど口を出すことはありません。
息子が困っている時に、ちょっとしたアドバイスをするだけです。
小3の娘に関しては、まだアドバイスは多めですが、それでも最終的には自分で判断して行動させるようにしています。
2人にはずっと、
「親の言う通りにする必要はないから、自分で必要なことを考えて行動するようにしてみな。もちろんアドバイスはするけど、それも参考にしながら自分で判断すればいいから。」
と言い続けてきました。
子どもが自分で考えて行動してくれなくてイライラするという方は、
ぜひ次の2つを意識して子どもと接してみてください。
@「〜しなさい」という命令口調の言葉を使わない。
「〜した方がいいんじゃない?」「〜するの手伝ってくれる?」とだけ伝え、あとは子どもの判断に任せる。
A子どもの行動に対して、最低限のアドバイス以外、
極力口を出さない。
これはもう我慢大会だと思いましょう!(笑)
そして、実は、この考え方や子どもとの関わり方が、間違った子育ての常識Aで挙げた「子どもは親を信頼しているはず?」に大きく関わってくるのですが、その話はまた次の時に書きたいと思います。
それでは今日はこのへんで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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