みなさん、こんにちは。
明日は娘の学芸会、日曜日は娘の野球の大会運営&息子の野球部の親子対決と、今週末もバタバタな塾長パパです。
今回も「頭のよい子に育てない子育て」シリーズ、前回の続きです。
前回は、私が考える「実は間違っている子育ての常識」について書きました。
私がパッと思いつく間違っている常識として挙げたものは以下の10個です。
@子どもが親の言うことを聞くのは当たり前?
A子どもは親を信頼している?
Bしつけは厳しくするべき?
C子どもが失敗しないようにサポート?
Dゲームやスマホを持っていないと仲間外れになる?
E良い中学、良い高校、良い大学、有名企業?
Fテストの点数が良ければ褒める?悪ければしかる?
G先生の教え方が悪い?学校の対応が悪い?
H英語、音楽、スポーツ・・・、早期教育は大事?
I子育てに正解はない?
前回は@について書いたので、今回はAについて書きたいと思います。
親のみなさんの中には、子どもは無条件で親を信頼しているものだ、と思っている方が少なからずいるのではないでしょうか。
そうは思っていないという人でも、前回書いたように、子どもは親の言うことを聞くのが当たり前だと考えているとしたら、その根底にはこの考え方があります。
子どもは親を信頼しているはずだから、言うことを聞かないなんてことはありえない、と・・・。
しかし、残念ながら、たとえ血のつながっている親子だとしても、無条件で信頼関係が成立しているということはありません。
親子でも、信頼は時間をかけて築いていくものなのです。
では、子どもから信頼されている親と信頼されていない親の違いは何か。
それは、前回の記事にも少し書きましたが、子どもをコントロールしようとしているかどうかということです。
言い換えれば、
「子どもを一人の対等な人間として見ているか」ということです。
子どもは親の言うことを聞くのが当たり前だと思い、あれこれ口を出し過ぎたり、言うことを聞かなかっただけで叱ったりすることは、親子の信頼関係を崩壊させてしまいます。
子どもの考えを無視して親の考えを押し付けることは、子どもを一人の対等な人間として見ていないということです。
それがたとえ親だとしても、自分を尊重してくれない人を信頼することはできません。
そして、子どもはますます親の言うことを聞かなくなり、親のイライラはさらに増すばかり、といった悪循環に陥ってしまいます。
また、親の言行不一致も信頼を失う大きな原因になります。
言っていることとやっていることが矛盾している親を信頼できるはずがありませんよね。
よくあるのが、親がスマホをいじりながら「スマホばっかりいじっていないで、勉強しなさい!」と子どもに言う、という場面。
私は学習塾で多くの子どもたちと接していますが、これに対する子どもたちの不満はとても大きいです。
「親だってずっとスマホいじっているくせに、子どもにばっかり言うのっておかしくないですか?」
とよく言われます。
言っていることとやっていることが矛盾しているにもかかわらず、子どもに言うことを聞かせてコントロールしようとする、これでは信頼できる理由がまったくありません。
逆に、信頼される親は子どもをコントロールしようとはしません。
子どもの考えに耳を傾け、その考えを尊重し、決して親の考えを押し付けたりはしません。
ただし、親の経験上からのアドバイスはしますし、困っている時は全力でサポートします。
簡単に言えば、まさに無条件で子どもを愛しているということです。
親の言うことを聞かなかった、悪い成績をとった、徒競走で1位になれなかった、そんなことで子どもに対する態度を変えたりはしません。
どんな時でも、子どもをしっかり見守り、子どもの考えや行動選択を尊重し、最低限のサポートを全力で行う、そういった関わり方が親子の強い信頼関係を築くのです。
「無条件で子どもを愛する」「子どもを信頼しきる」、この2つができている親は、子どもとの信頼関係をしっかり築けているのだと思います。
親を信頼している子どもは、親のアドバイスを素直に受け入れることができます。
親の経験にもとづくアドバイスを吸収しながら、自分で考え、より良い行動を選択できるようになるので、成長も自立も圧倒的に早くなります。
当然、子育てのストレスはほとんど無くなります。
子どもが親の言うことを聞かないのは、反抗期だからというだけでなく、親子の信頼関係を築けていないからという場合が多々あります。
信頼関係を築けているかどうかは、自分の親としての姿を、自分の上司に置き換えてみると客観的に判断することができます。
はたして信頼できる上司と言えるかどうか、おのずと答えが出てくると思います。
何かにつけてガミガミ怒ったり、自分のやり方を押し付けてくる上司はどうでしょう。
部下の自分のことを信頼していないと感じるでしょうし、そんな上司を信頼することはできませんよね。
逆に、自分を信頼して仕事を任せてくれて、困った時や失敗した時に助けてくれる上司ならば、心から信頼できるのではないでしょうか。
もし親としての自分が自分の上司だったらちょっと信頼できないなぁ、と思った方は、子どもに対する接し方を変えれば良いだけです。
自分が信頼できると思う上司像を、子どもに対して演じてみることから始めると良いと思います。
演じているうちにそれが本当の自分になります。
親としてのあなたは、ガミガミ上司になっていませんか?
あなたが理想だと思う上司像を演じてみましょう!
私が考える信頼できる親の資質です。
★子どもを一人の対等な人間として尊重する
★親の価値観を押し付けない
★困っている時は支援する
★落ち込んでいたら励ます
★子どもに手本を示す
親に限らず、信頼できる人というのはこういう人ではないでしょうか。
子どもとの強い信頼関係が築ければ、子育ては劇的に楽しくなります。
私自身も、親子の信頼関係をさらに強めていけるよう精進していきたいと思います。
それでは今日はこのへんで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
人気ブログランキングに参加しています。
ポチっと応援していただけたらとてもうれしいです。
よろしくお願いいたします!