みなさん、こんにちは。
昨日、娘の練習試合で、2試合連続球審をし、太ももの筋肉痛がMAXな塾長パパです。
さて、今回も前回の続きで、私が考える「実は間違っている子育ての常識」について書きたいと思います。
前々回の記事で、私が挙げた「実は間違っている子育ての常識」は以下の10個。
@子どもが親の言うことを聞くのは当たり前?
A子どもは親を信頼している?
Bしつけは厳しくするべき?
C子どもが失敗しないようにサポート?
Dゲームやスマホを持っていないと仲間外れになる?
E良い中学、良い高校、良い大学、有名企業?
Fテストの点数が良ければ褒める?悪ければしかる?
G先生の教え方が悪い?学校の対応が悪い?
H英語、音楽、スポーツ・・・、早期教育は大事?
I子育てに正解はない?
今回は、Bについて書きたいと思います。
子育てにおいて、「しつけは厳しくするべきだ」と考えている親はまだまだ多いと思います。
しかし私は、親が厳しすぎる子育ては大きな副作用を生み、逆効果になってしまうと考えています。
もっと言うと、大きな声で怒鳴って叱ったり、叩いたり、厳しい罰を与えたりすることは、ほとんど効果が無いと考えています。
大きな声で子どもを怒鳴ったり、子どもをたたいたりしてしまうと、子どもは委縮してしまい、話の内容がほとんど頭に入りません。
親も大きな声で怒ったり、手を挙げたりしているということは感情的になっているということであり、本当に伝えるべきことを伝えられていないことがほとんどです。
つまりこういう叱り方をしていると、子どもは何が悪かったのかを理解できていないので、何度も同じことをくり返してしまうのです。
親がいるところでは、「これをやると怒られるからやめておこう」という心理が働きますが、親がいないところでは「怒られないからやっても大丈夫」ということになってしまいます。
怒られるかどうかが基準となってしまい、物事の良し悪しで行動を判断することができなくなってしまうのです。
親がいないところではやらなくなるので、一見効果があったように思ってしまいがちですが、実は本質的なところは何も変わっていないということです。
また、厳しすぎる親の子どもは、「うそ」を覚えてしまいます。
親が見ていないところでは良くない行動をしているにもかかわらず、親に知られれば厳しく叱られるので、「怒られたくない→バレなければ怒られない→うそをつけば大丈夫」という思考に陥ってしまいます。
子どもなら厳しく怒られるのが嫌なのは当たり前ですからね。
「やっていない」とうそをつく、「だって○○だったんだもん」と言い訳する、「○○のせいだ」と人のせいにする、そんな悪習慣が身についてしまうのです。
「うそ」「人のせい」「言い訳」は、人生を破滅に導く3大要因だと私は考えています。
さらに、子どもを怒鳴ったり、叩いたりすると、子どもの脳の発達に大きな影響を与えてしまいます。
虐待を受けた子どもには、前頭前野をはじめ脳の様々な部位に委縮が見られることが分かっています。
心身にかかる強いストレスが原因だと見られています。
厳しすぎるしつけは、子どもの脳に大きなダメージを与えてしまうのです。
前頭前野が委縮してしまうと、自分をコントロールできなくなり、暴力的になったりすることもあります。
子どもを怒鳴ったり、体罰を与えたりすることは、親の自己満足であり、子どもには悪影響しかありません。
このように、大声で怒鳴ったり、叩いたり、罰を与えたり、といった厳しすぎる叱り方は、子どもにとっては、何が悪かったのかを理解できない上に、「うそ」「言い訳」「人のせい」といった悪習慣を身につける原因となってしまうのです。
この記事を読んでドキッとされた方は、今すぐに子どもの叱り方を変えるべきです。
冷静かつおだやかに、そして真剣に、「なぜその行動が良くないのか」を子どもに考えさせながら伝えれば良いのです。
「叱る」のではなく、あくまでも「諭す」のです。
おだやかに、そして真剣に諭す方が、子どもも真剣に聞こうとします。
その方が、子どもは本質を理解し、その後の行動選択に生かすようになります。
また、何か悪いことをしてしまったとしても、正直に親に話すようになります。
私は、子どもたちが小さい時から、ずっとこの方法で「しつけ」を行ってきました。
今では、子どもたちを「諭す」ことすら、ほとんどありません。
虐待はもちろんですが、厳しすぎる子育ても、子どもの人生に大きな悪影響を与えてしまいます。
叱り方を変え、親子が笑顔でいられる子育てをしていきたいものですね。
子どもの叱り方については、過去に詳しく書いた記事もありますので、そちらも参考にしていただければと思います。
2022年9月5日
2018年7月26日
家庭の役割については、こちらの記事も参考までに。
2022年1月9日
それでは今日はこのへんで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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