みなさん、こんにちは。
妻が今日から2日間私用で外出するため、
息子と娘との父子生活が始まった塾長パパです。
妻は、先ほど出発していきました。
今日は、息子は学校で2学期中間テスト、娘は塾で学力テストと、
2人ともテストdayとなっております。
2人のテストまでの様子と結果、また父子生活の様子については、
次回更新したいと思います。
さて、今回は「頭の良い子に育てない子育てシリーズ」の続きで、私が考える
「実は間違っている子育ての常識C」について書きたいと思います。
以前の記事で私が挙げた「実は間違っている子育ての常識」は以下の10個。
@子どもが親の言うことを聞くのは当たり前?
A子どもは親を信頼している?
Bしつけは厳しくするべき?
C子どもが失敗しないようにサポート?
Dゲームやスマホを持っていないと仲間外れになる?
E良い中学、良い高校、良い大学、有名企業?
Fテストの点数が良ければ褒める?悪ければしかる?
G先生の教え方が悪い?学校の対応が悪い?
H英語、音楽、スポーツ・・・、早期教育は大事?
I子育てに正解はない?
今回は、Cについて書きたいと思います。
子どもが何かをしようとしている時、子どもが失敗しないように、常に先回りして
サポートしてしまっている親はけっこう多いように感じます。
みなさんは、子どもが宿題をやっている時、間違いをすぐに指摘したり、子どもが
分からないと言うとすぐにやり方を教えてしまったりしてはいないでしょうか。
失敗させたくないがために、子どもが何かにチャレンジしようとしている時に、
「きっと無理だから、やめておいたら?」とチャレンジを止めてしまう親もいます。
ドキッとされる方もいるのではないでしょうか。
もちろん子どもが失敗して落ち込まないようにと思っての行動だと思いますが、実はそれが、「失敗したくない➡チャレンジしない➡成長しない」という負の習慣を、子どもが身につけてしまう原因となっているのです。
子どもがやることに口を出し過ぎて、過保護になっていませんか?
私が考える「親が子どもに対して過保護になってしまうことのデメリット」は
以下の4つです。
@子どもが失敗(学び)を経験できない
A親が自分を信じていないと感じてしまう
B達成感を得られない
C失敗に対するネガティブなイメージが定着する
D失敗から立ち直ることができなくなる
私は、学びの出発点は「失敗」だと考えています。
上手くいかないという経験から、どうすれば上手くいくかを考え、実践してみる、
それをくり返すことで「できなかったことが、できるようになる」のです。
失敗という経験が無ければ、できることは増えません。
つまり、「失敗無くして成長無し」ということなのです。
また、失敗しないように親が手助けし過ぎたり、チャレンジすることをとめてしまったりしていると、子どもは、親から「あなた一人では上手くいかないでしょ」と思われていると感じてしまいます。
親から信じてもらえていないと・・・。
それでは、何かに取り組む意欲も低下してしまいますし、逆に子から親への信頼も無くなってしまいます。
そして、仮にその状態で何かをできるようになったとしても、自分でやり遂げた感覚がないので、達成感を感じられず自分に自信を持つことができません。
親によっては、「ね、言った通りにすればできるでしょ?」と、
ドヤ顔で言ってしまったりします。
こんな経験をくり返していると、失敗することはダメなことなんだ、失敗するくらいならやらない方がいいんだ、と考えるようになり、失敗を極度に恐れるようになってしまいます。
そうなってしまうと、できることしかやらず、新しいことにはチャレンジしなくなってしまうのです。
もし大きな失敗でもしてしまったら、そこから立ち直れなくなってしまうことさえあるのです。
失敗を恐れ、失敗から立ち直れない子に・・・
このように、子どもが失敗しないように親が誘導することは、子どもの成長を阻害することでしかないのです。
私は、我が子にも塾の生徒さんたちにも、いつも同じことを伝えています。
「間違えて、そこから学んでこそ、成長できるんだよ。」
「どんどん間違えて、間違えることは良いことだよ。」
「失敗しない人間なんて、チャレンジしていない人間だけ。」
「失敗無くして、成功(成長)無し!」
私の塾では、問題練習の答え合わせをするとき、生徒のみなさんに、ホワイトボードに答えを書いてもらうようにしています。
初めは、みんな、私のところにノートを持って来て答えがあっているかを確認しようとするんです。
やっぱり間違えたくないんですよね(笑)
でも、前述のような声がけを続けていくと、私のところに来る生徒さんはどんどん少なくなります。
そして、答えを書くのを悩んでいる生徒さんがいると、仲間の生徒さんから、
「とりあえず書いてみろって。間違えるのは良いことだ!」
という言葉さえ出てくるようになるのです。
そういう価値観が浸透してくると、成長の速度が格段に上がっていきます。
間違えることによって、自分の弱点やその問題の本質に気づくことができるからです。
私は、答え合わせで間違っている生徒さんがいたら、まずできているところまでを認めます。
そして、どこの考え方で間違えたのかを見極め、それを全員で共有できるように解説します。
そうすることで、間違えやすいポイントを全員が理解でき、間違えた生徒さんも、自分の間違いがみんなの役に立ったと前向きに捉えられるようになるのです。
こういったことを続けていくと、失敗や間違いがいかに大きな学びをもたらすか、に気づくことができます。
親や先生はもちろん、子どもの教育に関わるすべての大人は、
子どもたちが安心して失敗できる環境を作り、その失敗から
何かを学ぶように導かなければなりません。
それが、子どもたちのチャレンジ精神を育み、大きな成長を促す土台となるのです。
あまりに有名な話ですが、かの発明王エジソンは、新聞記者とのやりとりでこんなことを言ったそうです。
新聞記者
「電球を完成させるために10000回も失敗したそうですね。」
エジソン
「10000回も失敗したって? そんなことはない。
うまくいかない10000通りの方法を発見するのに
成功したんだよ。」
もう間違いなく「失敗=成功」ということですよね。
子どもは、大人が思っているよりもずっとずっと強いです。
子どもが本気になってできないことなどほとんどありません。
親がすべきことは、
「あなたにできないことなんて何もないんだよ」
と子どもの力を信じきり、励まし続けることです。
子どもたちが、どんどんチャレンジし、たくさん失敗し、大きな学びを得て、圧倒的な成長を遂げていく、そんな社会でありたいものですね。
子どもって、すごいんです!
子どもが本気になってできないことなんて無いんです!
子どものやることに口を出し過ぎてしまっているという方は、明日から、
「どんどんチャレンジして、
どんどん失敗しなさい。
失敗無くして成長なしだよ!」
を口癖にしてみてはいかがでしょうか。
それでは、今日はこのへんで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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