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2022年12月08日

頭のよい子に育てない子育て #11                 実は間違いだらけな子育ての常識D

みなさん、こんにちは。

日本VSクロアチアの寝不足がまだ尾を引いている塾長パパです。
私は小学4年から大学4年まで13年間サッカーをしてきたサッカー大好き人間なのですが、実は忙しさにかまけて5年以上日本代表の試合を見られていませんでした。
久しぶりにワールドカップの4試合をすべてライブで見ることができ、ものすごく興奮し、心から感動し、大きな刺激をもらいました。
日本代表のさらなる飛躍に期待したいと思います。


さて、今回は「頭の良い子に育てない子育てシリーズ」の続きです。
以前の記事で私が挙げた「実は間違っている子育ての常識」は以下の10個。

@子どもが親の言うことを聞くのは当たり前?
A子どもは親を信頼している?
Bしつけは厳しくするべき?
C子どもが失敗しないようにサポート?
Dゲームやスマホを持っていないと仲間外れになる?
E良い中学、良い高校、良い大学、有名企業?
Fテストの点数が良ければ褒める?悪ければしかる?
G先生の教え方が悪い?学校の対応が悪い?
H英語、音楽、スポーツ・・・、早期教育は大事?
I子育てに正解はない?


今回は、Dについて書きたいと思います。
スマホやゲームの扱いについては、私の子育ての中でも最も重要なピースのひとつと言えるでしょう。
私は、息子が生まれる前から妻と相談して、ゲームや携帯電話(当時スマホはまだ普及していませんでした)は与えないと決めていました。
なぜ私たちがそのような決断をし、どのようにして子どもたちにその想いを伝えてきたのかについては、2018年6月9日の記事をご覧ください。


2022.12.8ゲーム依存.jpg
スマホやゲームがもたらす成長への悪影響を甘く見てはいけません。


子どもが生まれ成長するにつれて、周りの親からはゲームを持っていないことを驚かれることも多々ありました。
「みんな持っているから仲間外れになるかも、とか心配にならない?」
などと聞かれることもしばしば。
でも私はそのような心配は全くしていませんでした。
ゲームがなくても友達と楽しく遊べる知恵を身につけてもらえばいいし、ゲームを持っていなくても友達から一緒に遊びたいと思われるような魅力ある人間に成長してもらえばいい、と考えていたからです。
もちろん、そうなるように子育てをしようと決めていました。
息子が小学3、4年生になるころには、我が家にゲームがないことは周りにもだいぶ知られるところとなっていました。
おそらく息子が友達にさんざん愚痴ったせいだと思いますが(笑)
それでも、息子の友達はゲームを持たずに我が家に遊びに来てくれて、自分たちで遊びを考え、中と外をいったり来たりしながらとても楽しそうに遊んでいました。
子どもというのは、遊びを考える天才なんですよね。
ゲームが無くても熱中できる遊びを作り出せるんです。
むしろ、何も無い方が遊びを考えることで頭を使い、あらゆる運動能力も養われるのだと思います。
息子のある友達からは、
「お姉ちゃんはゲーム持っているけど、ぼくは○○君みたいになりたいからゲームは買わないようにするんだ。」
とうれしいことを言われたこともありました。

2021.12.13ブログ用(失敗を恐れない子ども).jpg
実は子どもは体を使ったアナログな遊びほど熱中します。

このように、ゲームやスマホが無ければ仲間外れになるというのは、私は間違った思い込みだと思います。
ゲームやスマホを与えるのが良くないと思っているのに与えてしまった時の、言い訳や口実に使われているだけだとも感じます。
親は、子どもに欲しいと言われれば、子どもを喜ばせたくてゲームやスマホを与えてしまいがちだと思います。
私だって、買ってあげたいと思ったことはもちろんあります。
しかし、特にスマホの使用については、親の想像をはるかに超える悪影響があることを知っておくべきです。
それを知っていれば、小学生や中学生のうちから子どもにスマホを与えようとは思えなくなるはずです。

東北大学の川島隆太教授の研究チームは、約10年前からスマホ(インターネット使用)と学力の関係を調査してきました。
まず2013年に川島教授も大きな衝撃を受けた調査結果が出ます。
「毎日2時間以上勉強しているけど3時間以上スマホを使う生徒」と「一日30分も勉強しないけどスマホの使用時間が1時間未満の生徒」の成績を比べると、後者の方が高いという驚きのデータが出たのです。
圧倒的な学習量の差を、スマホの長時間使用が台無しにしているという結果でした。
しかし、この時点では、睡眠時間が少なくなりそれが学習効率に影響しているのではないか、もともと学力の低い生徒に使用時間が長くなる傾向があるのではないか、などスマホ以外の影響もまだぬぐえない状況でした。

ここから7万人の生徒・児童の追跡調査という大規模な研究が始まり、224人の脳画像から脳の発達状況を比較するなどの研究も行われました。
そして見えてきたのは、川島教授や研究チームが当初想定していたものよりも、はるかに恐ろしい結果でした。
スマホを長時間使用する子どもたちは、脳の発達が止まってしまっているというのです。
小6の時の脳と中3の時の脳を比較したとき、スマホの使用が無いまたは少ない生徒は、脳の体積が増え中3なりの脳に発達していました。
ところが、スマホを長時間使用している生徒の脳は、小6から3年間、全く発達していなかったのです。
スマホの長時間使用は、睡眠時間や学習時間にかかわらず、脳に直接ダメージを与え、成長を阻害しているという恐ろしい結果でした。
脳が発達していないのに勉強する内容が難しくなっていくのですから、成績がどんどん落ちていくのは当然です。
これがもっと幼い時期からスマホを長時間使用し、そこで脳の発達がとまってしまったら・・・。

2022.12.8スマホ依存.jpg
スマホの使用が脳に与えるダメージはあまりにも深刻です。

世界的な大ベストセラー「スマホ脳」では、スマホのSNS使用が精神に悪影響を与え、うつ病の原因になっているということも述べられています。
また、私は日々多くの子どもたちと接していますが、最近、視力が急激に悪くなる子どもが増えているのを感じています。
おそらく、スマホの長時間使用や学校で配布されているタブレット端末の使用が原因だと思われます。

2022.12.8スマホ脳.JPG
私は絶対に読んでおくべき本だと思います。

このように、スマホは、特に発達段階の子どもたちにとっては、人生を破壊しかねない恐ろしい悪影響があることを知らなければなりません。

ゲームやスマホが便利で楽しいのは言うまでもありません。
私は、ゲームアプリを入れたら絶対にハマってしまうと分かっているので、ゲームアプリをひとつも入れていません。
「便利」「楽しい」の裏には、とてつもなく大きなものを失うリスクが隠れていることを忘れてはいけませんね。


昨日の夜、息子に言われました。

「ゲームとかスマホを与えないでもらって本当に良かったわ。
 俺も大人になったら、子どもには高校入るまでは与えないようにするよ。」


それでは、今日はこのへんで。


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posted by 塾長パパ at 14:27| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 頭のよい子に育てない子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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