みなさん、こんにちは。
またまた、大変ご無沙汰してしまいました。
さて、今回は約2ヵ月ぶりの「頭の良い子に育てない子育て」シリーズです。
昨年の10月から12月にかけて書いていた、「実は間違っている子育ての常識」の続きです。
以前の記事で私が挙げた「実は間違っている子育ての常識」は以下の10個。
@子どもが親の言うことを聞くのは当たり前?
A子どもは親を信頼している?
Bしつけは厳しくするべき?
C子どもが失敗しないようにサポート?
Dゲームやスマホを持っていないと仲間外れになる?
E良い中学、良い高校、良い大学、有名企業?
Fテストの点数が良ければ褒める?悪ければしかる?
G先生の教え方が悪い?学校の対応が悪い?
H英語、音楽、スポーツ・・・、早期教育は大事?
I子育てに正解はない?
今回は、Eについて書きたいと思います。
まず初めに断りを入れておきますが、これは、難関校や大手企業を目指すことが悪いと言っているわけではありません。
最終的な目的までのビジョンがあり、その通過点としてその学校に入る意義がある、その会社で働く必要があるということなら、それは素晴らしい進路選択だと思います。
そうではなく、レベルが高いから、有名だから、入れたら親としても鼻が高いから、そこに入れば良い人生が歩めるから、そんな理由で目指すなら、絶対にやめた方がいいですよということです。
さすがに、今の時代でこういう親は少ないと思いますが・・・(笑)
そこに入った後どうしたいのか、その目的がハッキリしていないと、たとえ合格できたとしても、その後が続かなくなります。
入ることが目的となってしまっていたため、目的を果たしたと安堵し、燃え尽き症候群にもなりかねません。
実は、私自身がそうでした。
私は、まったく高学歴ではありません。
しかし、高校受験、大学受験、就職活動などの進路選択では、できるだけレベルの高いところ、名の知れたところ、周りからの評価が高いところ、という基準で選んでしまっていました。
もちろん、目標を高く持って努力することは、自分の成長につながるのでとても良いことだとは思います。
私も、目標に向かって必死に努力したことは、大きな自信につながりましたし、今でも人生の糧となっています。
しかし、問題は目標を達成した後でした。
入学することが目的となってしまっていたためにその先の目標がなく、入学後の学ぶモチベーションが上がらなかったのです。
高校では成績がどんどん落ちていき、2年生の時には下位2割に入ったこともありました。
それでも、大学受験という次の目標を設定することで、立て直すことができました。
大学に入った後も全く同じ状況でした。
大学入学という目標を達成して満足した私は、その後、大した目標も持たず、アルバイトと部活に明け暮れて授業はサボるという、堕落した日々を過ごしてしまいました。
大学3年生の終わりころになって就職活動の時期が来ると、私は懲りずに「大手企業に就職する」という、ビジョンも何もない見栄だけの目標を立てました。
そして、運よく住宅業界最大手の積水ハウスに就職することができました。
しかし、ここからが人生のどん底の始まりでした。
またしても入社することで目標を達成してしまった私は、その先のモチベーションを持ち合わせていませんでした。
当然、仕事は上手くいかず、営業でも全く成果を上げることができませんでした。
「お金持ちになって、いい車に乗って、いい暮らしをしたい」という漠然とした見栄だけの目標は持っていましたが、そのために何が必要かということを当時の私はまったく分かっていませんでした。
(そもそも、そういう目標の立て方自体が良くないのですが・・・。)
結局、私は大した営業実績を残すこともできないまま、積水ハウスを3年で退社することにしたのです。
社会で全く通用しない自分にショックを受け、何がダメなのかにも気づけず、そこから私は迷走し続けることになります。
結論を言ってしまえば、私は周りから高く評価されることを目的に道を選び続けていたために、その進んだ道でさらに自分を高めようという努力を怠ってしまっていたのです。
そして、その道に進んだことで満足し、特に大学の時などは堕落しきった生活を送っていました。
そんなことをくり返していれば、良い人生を送るうえで最も重要な「人格」が磨かれるはずもありません。
そう、私に決定的に欠けていたのは、すべての土台となる「人格」だったのです。
その中でも、「どんなことにも全力でチャレンジし、自分を高め続ける姿勢」がまったく身についていませんでした。
大学時代も社会人になってからも、面倒くさいことからは逃げ、上辺だけのスキルで何とかごまかそうとしてばかりいたように思います。
あくまで私の経験から学んだ私の考えですが、地位や名誉を得て見栄を張りたいだけの理由で、自分が進むべき道を選ぶのはやめた方がいいです。
「どこで学ぶか、どこで働くか」ではなく、「どう学ぶか、どう働くか」を軸にして考えるべきでしょう。
自分がどのような人間になりたいのか、どのように社会に貢献していきたいのか、どのような人生を送りたいのか、そういった「人生の目的」があって初めて、そこに向かうための目標が設定できるわけです。
親のエゴで、子どもの進むべき道を親が決めるなどあってはいけません。
親の役目は、進路についてのいろいろな情報を与えたり、仕事や社会、将来についてのことを話題にしたりして、子どもが自分の未来について考える機会を多く作ってあげることです。
別記事でも書きましたが、私は息子が6年生になった時、こんな質問をしました。
「中学受験はするの?」
すると息子は、
「しないよ。だって受験する理由が無いもん。」
と即答しました。私は、
「そうだね。お前がそう思うならそれでいいと思うよ。」
と答えました。
もちろん、4年生や5年生のころから、中学受験のメリットやデメリットは伝えていましたし、もし受験したいとなってもいいように、力試しで模試を受けたりもしていました。
すべて理解した上で、自分の将来のために中学受験は必要ないと息子が判断したので、私はそれでいいと思ったのです。
また、私は、高校受験を控えた中学3年生の塾の生徒たちにもいつも同じことを伝えています。
「どの道を選ぶかも確かに大切だけど、
選んだ道をどう進むかの方が100倍大切なんだよ。」
自分が選んだ道を全力で走り続ければ、その道が正解となる
どの学校を卒業したか、どの会社に就職したか、そんなことで人生が決まるなどということは絶対にありません。
地位も名誉も、幸せな人生には必要ありません。
人生を決定づけるのは学歴や役職ではなく「人格」です。
人格とは、「生き方」そのものです
人格を磨き、自分を高め続ける姿勢を身につけられた人だけが、楽しく幸せな人生を送ることができるのです。
子どもたちが夢を持ち、その実現に向かって進むべき道を見つけられるよう、大人が導いてあげられる社会になるといいですね。
それでは、今日はこのへんで。
今週も1週間がんばりましょう!!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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