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子育てパパランキング

2018年06月15日

「児童虐待ゼロ」を理想論では終わらせない 〜Part 1〜

みなさん、こんばんは。

先日、また、あまりにも痛ましく、あまりにも悲しい児童虐待の事件が起きてしまいました。

正直、私は、詳しい経緯を読んでしまうと胸が張り裂けそうになるので、できるだけその事件の詳細な記事は読まないようにしてしまっています。

子どもを持つ親として、これほど悲しい事件はほかにありません。

愛する親に抵抗することもできずに命を奪われてしまうのです。

こういった事件が起こるたびに対策が話し合われ、法改正や児童相談所の人員を増員するなどの対策がとられてきました。

しかし、同様の事件は後を絶ちません。

今回の事件の後も、虐待に対する厳罰化、人員のさらなる増員、警察との連携、強制立入の強化、などたくさんの対策が提言されています。

何年も前から言われていることも多く、法改正が行われても全く機能していないものも多いことがうかがえます。

救える命を確実に救う、虐待に対する抑止力を強化する、こういった対策は本当に必要だと思いますし、すぐにでも実行に移すことが重要だと思います。

ただ、私はこういった対策だけで虐待を無くせるかというと難しいと思います。

虐待のみならず、日本の行政全般に言えることだと思うのですが、これらの対策はすべてがいわゆる「対症療法」なのです。

虐待の疑いがある、では児童相談所が確認、状況によっては保護、危険な状況なら警察と連携、事件であれば親を逮捕、といった具合に虐待が起きたことを想定して、それに対応するための対策ばかりなのです。

いじめの問題にしてもそうではないでしょうか。

いじめが起きた場合の対策ばかりが表立って話し合われています。

何度も言いますが、虐待の問題にしてもいじめの問題しても、起きてしまったときの対応、これはこれで絶対に必要なことなので、継続して議論し有効な対策を打ち出してほしいと思います。

その上で、同時並行でしっかり話し合ってもらいたいのが、「原因療法」です。

つまり、「虐待を起こさないための対策」ということです。

虐待が起きる原因は様々あると思いますが、その原因を根本的に解決することも考えなければなりません。

なぜなら、対症療法が一過性のものであるのに対して、原因療法は永続的なものだからです。

病気や健康の例でいえば、不健康な生活をしている人が、病気になるたびに病院で治療を受けて症状を改善してもらうのが対症療法、それに対して、病気になりやすい原因となっている生活習慣を改善し、そもそも病気にならないようにするのが原因療法ということです。

対症療法では、一時的に症状が改善したとしても、不健康な生活を送る限り病気になるリスクは高いままですし、病気になるたびにコストがかかります。

原因療法ならば、病気になること自体が少なくなるわけですし、当然無駄なコストもかからなくなるわけです。

また、対症療法は症状を抑え込む対策なので、事態をより悪化させる恐れもあります。

トランプ大統領と金正恩委員長の歴史的会談が大きなニュースになりましたが、これは、対症療法から原因療法への切り替えが成功した良い例だと私は考えています。

アメリカは、厳しい経済制裁や軍事力を誇示することで北朝鮮の行動を抑制しようとしてきましたが、それに対し北朝鮮は、ミサイルの発射などの挑発行為をくり返し対抗してきました。

もし、アメリカが経済制裁や軍事力を用いて北朝鮮を抑え込もうとし続けていたら、つまり対症療法を続けていたら、一時的には北朝鮮が従ったかもしれませんが、どこかのタイミングで爆発していたかもしれません。

しかし、今回二人が顔を合わせて会談したことで、お互いを知り、尊重し合うことができ、対等の立場に立つことができたのです。

人は、上からの物言いには反発しようとしますが、自分を尊重してくれる人の意見には素直に応じたくなるものです。

まさにこれは、アメリカと北朝鮮の対立という根本的な原因を解決する原因療法に転じたということではないでしょうか。


話がややそれましたが、では、「虐待」の根本的な原因はどこにあるのでしょうか。

その原因が分からなければ、原因療法の方法も考えることができません。

どこに原因があり、どうすれば改善することができるのか。

ここからは、あくまでも私が考える児童虐待の原因と対策です。

「それは違う」という意見も多々あるかと思いますが、参考程度に読んでいただければ幸いです。


私が考える児童虐待の根本的原因は「無知」と「不幸」です。


まずは、「無知」についてですが、これは親になるとために必要な知識が絶対的に足りないということです。

結婚、妊娠、出産、子育て、この流れの中で何が起き、何が大変で、それをどう乗り越えていけばよいのか、夫と妻の関係、父親と母親は子育てでどう協力していけばよいのか・・・、知っておくべきことが山ほどあるのに、それを事前に知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。

当たり前なんです。

日本ではこういったことは教育されていないのですから。

せいぜい中学校や高校の保健体育、家庭科などの授業で本当に簡単に教えられるだけです。

もちろん、学校で習うに越したことはありませんが、現実味が全くない状況でさらっと教えられた知識はすぐに忘れてしまいます。

だから、実際に結婚や子育てで様々な壁にぶつかった夫婦は、その壁をどう乗り越えていいかが分からず、見通しの立たない不安な状況の中を手探りで進むしかないのです。

その中で、経験し、学び、自分たちなりの乗り越え方を見つけていく人もいるでしょう。

しかし、そうではない人もたくさんいるのだと思います。

壁にぶつかり、乗り越え方が分からず、打ちのめされ、心を折られる。

そして、そのたまったストレスが爆発する・・・。

こうして、離婚や児童虐待などは引き起こされるのではないでしょうか。

で、どうすればよいのか。

私は、大人になった段階、子どもができた段階、それぞれのステージで「大人の新しい学び」が必要だと考えています。

結婚するってどういうことなのか、夫婦がうまくやっていくためには何が必要なのか、そういうことを学べる場が必要です。

親になるってどういうことなのか、子育てってどれだけ大変で、どれだけ喜びに満ちあふれているものなのか、子どもを健やかに育むために夫婦はどうあるべきなのか、そういうことを学べる場が必要です。

今の日本社会では、こういったことを各自が独学で学ぶしかない状況です。

出産前にパパママ教室などもありますが、参加しているのはほとんどがママだったり、内容も最低限必要な実用的なもののみで、それほど密度の濃いものではありません。

私は、この「大人の新しい学び」は義務教育にするべきだとさえ考えています。

期間は、3日間でもいいでしょう。

その3日間は、必ず会社を休んで参加しなければならない。

会社もそれを当然とする。

そうして日本社会全体が結婚や子育てに対する意識を高めていけば、児童虐待は必ず減らしていけると私は考えています。

すべては、社会全体が本気になって「児童虐待ゼロ」を目指す決断をできるかどうかだと思います。

子どもを虐待した親を非難したり、刑罰を重くすることは簡単です。

もちろん、そのことを批判するつもりはありません。

私だって、虐待によって何の罪もない無抵抗の子どもの命を奪うという行為は、到底受け入れられないし、これ以上ない強い怒りを覚えます。

でも、それだけでは虐待を無くすことはできません。

根本的な原因を解決する必要があるんです。

でも、「それは理想論だ。」という方もたくさんいらっしゃるでしょう。


私は、自分の意見に対して「それは理想論だよ。」と否定された時に、必ず返す言葉があります。

「よかった。『それが理想である』という点で、私とあなたは意見が一致している仲間だ。
あとはその理想をどう実現するか一緒に考えてほしい。」


そして、私が大好きでいつも胸にとめているビル・ゲイツ氏の言葉も紹介します。

「人類史上の進歩のほとんどは、不可能を受け入れなかった人々によって達成された。」


理想論で終わらせず、理想を現実にできるよう、私にできることをしっかり考え、行動していきたいと思います。


だいぶ長文になってしいましたので、私が考えるもう一つの虐待の原因「不幸」については、次回の記事にしたいと思います。

この「不幸」は、すべての「正義に反する行動」の原因でもあると私は考えています。

では、今日はこのへんで。

みなさん、お休みなさい。


最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
よろしければ、ランキングの応援もよろしくお願いいたします。

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それから、新しく別のブログを開設してみましたので、
ぜひ、こちらも読んでみてください。

『夢追う塾長の独り言』
https://ameblo.jp/manabiya-net/







posted by 塾長パパ at 21:27| 宮城 ☔| Comment(0) | 現代社会の問題点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月18日

はぁ〜、危機感ゼロか・・・。

皆さん、こんばんは。


久しぶりの更新になってしまいました。


今日から10連続勤務ですが、一昨日妻と息子から父の日のプレゼント

をもらい、やる気満々の“りょうパパ”です。



さて、遂に大飯原発の再稼動が現実となってしまいました。


日本政府に対しては、「失望」の一言です。


日本国民として、実に恥ずかしく嘆かわしい限りです。


何とレベルの低い政府なのか・・・。

 


私は先日の記事で、原発再稼動が間違っている理由を3回に渡って述べ

ました。


その後、はたして自分の考えは間違っていないのだろうか、再稼動し

た方がよいということはないだろうか、と自問自答しながら改めてよ

く考えてみました。


政府、電力会社、関西連合、地元自治体、経済界、評論家、などの賛

成・反対の見解もいろいろと読んでみました。


再稼動に賛成派の意見はどれも同じです。


「国民生活を守り、産業の空洞化を阻止しなければならない。」


こんな論調ばかりです。


もちろん、地元の方々にとって苦渋の決断だったことは分かります。


原発によって多くの産業が支えられており、停止による打撃が大きいの

は事実です。


意見も割れていました。


しかし、ここで地元の方々に考えてほしかったのは、東日本大震災の

被災地では全てを失ってなお、先をみて必死に歩んでいる人々がいる

ということ。


現在日本の原発は全て停止しており、同じ状況で苦しんでいる人々は

たくさんいるということ。


それを考えた上で、命をリスクにさらしてまで原発を再稼動するべき

なのか、ということです。

 

やはり、どんなに困難な状況を考慮しても、私にとって説得力のある

見解はまったくありませんでした。


ですから、私の再稼動反対の見解が覆ることもありませんでした。


一番頭にくるのは、政府が「国民生活を守るため。」と、あたかも原発

再稼動の理由が国民にあるかのような言い回しをしていることです。


もし今、原発再稼動の是非を問う国民投票を行えば、おそらく67割は

再稼動に反対でしょう。


そして、原発ゼロに向かうための大規模な節電なら喜んで受け入れるで

しょう。


日本国民は、生活のために原発を再稼動してくれとは頼んでいません。


“再稼動するな”と言っているんです。


これほど民意を無視して、経済界にだけいい顔をした政策を進めるのは、

民主主義の崩壊と言っても過言ではありません。


「産業の空洞化」、この言葉に対しても、私は一部の日本企業に対して

情けなさと憤りを禁じ得ません。


もちろん日本の企業が海外に工場を建て、その国の雇用や技術の進歩に

寄与するということは意義のあることだとは思います。


しかし、日本国内の経済環境が悪化したからと言って海外に拠点を移す

というのは、母国のことなど考えず利益のみを追求する情けないやり方

ではないでしょうか。


「電力のコストが上がったら海外に出るしかない。」


などという、原発を再稼動させるための脅し文句ともとれるような発言

を聞いていると、同じ日本人として呆れてしまいます。


「大変厳しい状況ですが、社員にも我慢してもらい、日本のためにこの

窮地を乗り越えます。」


となぜ言えないのか。


この方が人間として、日本人としてはるかに立派なはずです。


とにもかくにも、どの賛成派の見解を読んでも、原発再稼動を容認でき

る理由は皆無でした。

 


さらに、賛成派の見解を読んでいて私がとても恐ろしく思ったことがあ

ります。


それは、賛成派のどの見解を読んでみても、

「もし原発事故が起きたら・・・。」

ということに対する言及がひとつも無いということです。


“ひとつも無い”んです。


つまり、原発事故が起きたらどうするかなんて、考えていないというこ

とです。


いや、賛成派の本音を代弁するなら、


「大震災や原発事故なんて、そうそう起きないだろう。」


でしょう。


福島の事故原因はまだ特定されていません。

最近では、大飯原発34号機の真下に活断層がある可能性が指摘されて

います。


事故が起きた時の避難経路は一本しかなく、大混雑で避難しきれないの

は明らかです。


原発規制庁も、災害時の拠点となる免震棟も、フィルター付きベントも、

なにも整備されていません。


再稼動できない理由は山ほどあるんです。


こんな状況で、それらを無視して原発再稼動に踏み切るということは、

そもそも非常事態を想定していないということに他なりません。

「安全が確保されている。」

「政府の責任でやる。」

などという無責任極まりないことを、よく恥ずかしげも無く言えるもの

です。

あれ程の大震災と原発事故を経験してなお学ばない・・・、言葉が悪い

かもしれませんが、日本政府はもはや“救いようのない馬鹿”です。

 


このまま書いていると怒りのボルテージがどんどん上がってしまいそう

なので、今日はこの辺にしておきたいと思います。


大切なのは、国民が原発ゼロに向かって声をあげ続けることです。


そうしなければ、今の政府ならしれっと50基全てを再稼動させるなんて

こともやりかねません。

  



では、梅雨時期で不安定な天気が続きますが、今週も張り切って頑張り

ましょう!

 


お休みなさい。

posted by 塾長パパ at 00:37| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代社会の問題点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月23日

怒りがおさまらない・・・。

皆さん、こんばんは。

だいぶ日が長くなり、草木の緑も鮮やかになってきましたね。

今夏は、節電が必要不可欠になりそうなので、今から日々の生活で

慣らしていこうと思っています。


さて突然ですが、昨日、どうにも怒りの収まらないニュースがありまし

たので、そのことについて少しだけ。


テレビや新聞で報道されているわけではないのですが、インターネット

のMSNニュースで読んだものです。

ご存知の方も多いかもしれませんが、概要は、


「どこかの中高生が、“小学生に喧嘩を売ってみた!”と題した動画を

YouTubeに投稿した。その内容は、小学校低学年くらいの男子児童

の背後から近付いていきなり体をぶつけ、いちゃもんをつけたあげく、

男子児童が泣き出すまで恫喝し続けるというもの。もう一人がそれを

動画で撮影し投稿したようだ。そのあまりにもひどい内容に、インター

ネットユーザーからの非難が殺到。」


というものでした。

正直、私がこの記事を読んだ時は、その記事の内容だけでも怒りが

こみあげ、とてもその動画を見る気にはなれませんでした。

何の罪もない小さな男の子が、トラウマにでもなりかねない恐ろしい

体験をしてしまったのです。

およそまともな人間の行為とは思えず、断じて許されない行為です。

昨日は、朝にこの記事を読んでから、男の子の状況が気になって

とても憂鬱な一日でした。

そして、なぜこのようなひどい事件が、大々的に報道されないのか。

MSNでもその後の続報は全くありませんでした。

少年法の関係で、メディアが自主規制しているのかもしれませんが、

このような事件を放置するようなら日本はもう駄目だと思います。

怒りのおさまらない私は、どうしてもこの事件の推移を知りたくなり

ました。

そこで、インターネットのユーザーが何か動いていないか検索して

みたのです。


すると・・・


表だって報道されていないだけで、インターネット上では大炎上し

ており、俗に言うお祭り状態と化していました。

この動画を見て怒り狂ったユーザー達が、いくつものスレッドをた

てて加害者の特定に乗り出していたのです。

私はこれまで、2chというものに対しては否定的な方だったので

閲覧したことは一度もありませんでした。

しかし、今回は、ここでしか情報を得ることができなかったので、

夜更かしをしつつ事の推移を見ていました。

この、インターネットユーザーたちの行動が正しい行動なのかは

分かりません。

しかし、メディアや警察が動かない中で、実際にこの許されない

事件をクローズアップしてくれているのは、この人たちだけなの

です。

確かに、中には面白半分で参加している心無い人たちもいますが、

正しい判断力で行動がエスカレートしないように抑制しようと努め

ている人たちもたくさんいました。

何より驚いたのは、その行動力です。

現地まで足を運び現場を特定した人、周辺の学校や教育委員会に

電話で動画の情報を伝え注意喚起する人、本日特定された加害者

の学校に電話をかけ徹底した調査と指導を求める人・・・。

動画のわずかな情報をもとに、その現場の正確な位置や、加害者

の学校までたった2日間で特定してしまいました。

加害者の学校では、明日、臨時の保護者会が開かれるようです。

インターネットユーザーが動かなかったら、ここまでの早い進展は

あったでしょうか。

いや、事件自体がうやむやなままに忘れ去られたことでしょう。

誤情報により迷惑を被った学校もあったので、これらを全面的に

肯定することはできません。

それでも、最近の不祥事続きのだらしない警察組織よりはるかに

優秀だと思ったのは私だけではないと思います。

今後、加害者がどのような処分を受けるのかを知ることは難しい

かもしれません。

しかし、何らかの社会的制裁をうけ更生しなければ、この生徒に

未来はないでしょう。

それどころか、こういった人間が何の更生もしないままに成長す

ると、昨今急増しているような残虐な事件を起こすのです。

何か早急に対策をとらなければ、とり返しのつかないことになる

のではないでしょうか。


あまりに怒りの大きい事件だったので、我を忘れてまとまりのない

文章になってしまいました。

この事件も含めて最近私が感じることは、ここ数年の社会の劇的

な変化に対して、教育と法が追いついていないということです。

もはや、今のような法律で社会の秩序を保つのは不可能なのでは

ないでしょうか。

最近の凄惨な事件に対する判決が、あまりに軽すぎると思うのは

私だけではないはずです。

そして、教育の面でも、教科教育以外に教えなければならない事

がどんどん増えていっているのです。

教育と法に対しての改革の推進に期待したいと思います。


この事件の被害者である男の子が、トラウマなどを抱えることなく

元気に過ごせることを祈りつつ、今日はこの辺で。

では、お休みなさい。

posted by 塾長パパ at 00:50| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代社会の問題点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月11日

B「着眼大局、着手小局」は基本中の基本!

皆さん、こんばんは。


さっそく今回も、前回に引き続き、原発再稼働における問題Bに

ついて書きたいと思います。




<B目指すビジョンが全く示されない。だから、ぶれる。>


さて、日本の原発はこれからどうなっていくのでしょうか?


これまで通り原発に頼った電力供給を行っていくのか、それとも

代替エネルギーの開発を進め原発を無くすのか。


どうなっていくのかをご存知の方はいらっしゃるでしょうか。


おそらくいらっしゃらないでしょう。


そう、なにせ福島県での大惨事から1年以上が経過しているとい

うのに、政府はこのエネルギー政策の具体的な将来ビジョンを

全く示していないのですから。


原発再稼働、電力不足、料金値上げ、といった言葉に振り回され

ているようですが、政府はその前にやるべきことがあります。


「日本は今後○年をかけて、このようにエネルギー政策を進め、

最終的にはここを目指します。そのためには、今、このようなこ

とをしなければなりません。」


ということをはっきりと国民に示さなければなりません。


本来、これは一番最初にやらなければならないことで、全てのこ

とがらはこの基本方針に沿って進めなければならないのです。


こんなことを力説していると、正直情けなくなってきます。


読んでいる皆さんもバカバカしく思うかもしれません。


だって、中長期の目標を設定しそれに基づいて短期の目標を設定

する、これって一般の企業経営や組織運営では当たり前のことで

すよね。


企業や組織のみならず家庭や個人でだってたくさんの人がやって

いることです。


例えば、5年後に家を建てたいと思えばどれくらいお金が必要か

計算し、そのためには車を買い換えるのは少し我慢して光熱費も

これくらい節約しよう、などと計画を立てるわけです。


一般の社会では当たり前に行われていることが、政府には全くで

きていないんです。


これでは、物事がまともな方向に進むわけがありません。


これは、原発の問題のみならず、教育、福祉、産業など全てのこ

とがらに共通した今の日本の大きな問題です。


つまり、日本はどういう国を目指しているのかも分からないまま

に、行き当たりばったりでその場しのぎの政治が行われていると

いうことです。


だから、進むべき方向が分からず政策がブレまくるのです。


熟慮された将来のビジョンがしっかりあれば、ブレるわけはない

のです。


原発の問題だけみても、事故直後は国民の意識に合わせるように

「脱原発依存」を掲げたもののその後具体的な議論は行われず、

しばらくして経済界からの不安が出始めると電力不足という建前

のもとに再稼働を進め、国民や地元が反対すればやっぱり無理か

もと計画停電を考え始める・・・。


これだけブレているんです。


本当にいい加減にしてほしいですね。


将来ビジョンが無い上に、あらゆる場合を想定して対応策を考え

ないからこうなるんです。


日本の中枢がこんなことをやっていると、知らず知らずのうちに

社会全体がそういう流れになってきてしまいます。


将来像の見えない国に住んでいれば、国民は未来に希望を抱かな

くなり、なんとか現状を維持しようとし始めます。


そんな大人たちの姿をみて育つ子供たちが、はたして夢や目標を

持てるでしょうか。


昨今、子供たちが夢を持っていないなどと言われていますが、当

たり前です。


政治家が、そして大人たちが夢や目標を持てない社会を作ってし

まっているのですから。


少し話がそれましたが、将来的なビジョンや目標を設定し、それ

に向かって政策を打ち出していかなければ、日本に明るい未来は

ないということです。


原発の問題においては、まず何よりも優先してエネルギー政策の

基本方針を決めるべきです。


初めにそれを行っていれば、ここまでの混乱は起らなかったので

はないでしょうか。



最後に、今回の問題Bに絡めて私が皆さんに是非お伝えしたいの

は、今一度、ご自身が夢や目標を持って生活しているかを考えて

みてほしいということです。


余計なお世話と言われるかもしれません。

しかし、長期にせよ短期にせよ、大きいにせよ小さいにせよ、何

か夢や目標を持っている人は活力に満ちあふれ、きっと人生を楽

しんでいるはずです。


そして、その姿は子供達にも大きな影響を与えるはずです。


大人たちが夢や目標を持ち人生を楽しむことで、子供たちもまた

夢や目標に向かってどんどん成長し、それが日本全体の活力にな

るのではないでしょうか。

私も微力ながら子供達が夢を持てるような社会作りに努力してい

きたいと思っています。



以上、これまで3回の記事に渡って「原発再稼働」における問題

点を3つ述べてきました。

記事の中でも再三書いているように、これらは原発の問題のみな

らず、日本の社会全般に共通する大きな問題です。

日本の社会がより良く発展するためには、


「日本国民ひいては世界の人々の命や幸せを最優先に考え、その

ために日本が目指すべき将来像を明確かつ具体的に示す。それに

向かってとるべき政策を真剣に議論し、その過程や根拠を国民に

対してすべてオープンにした上で実践する。」


という政治を行うべきなのです。

あくまで私の個人的見解なので、それは違うというご意見もある

かとは思います。

大切なのは、私たち国民が常に問題意識を持ち、どうしたら日本

が幸せな国になるかを考えて生活することではないでしょうか。

長々と書いてしまいましたが、最後まで読んで下さった方々あり

がとうございました。


では、今日はこの辺で。

お休みなさい。

posted by 塾長パパ at 23:56| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代社会の問題点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月08日

A根拠や経緯を具体的に示せ!

皆さん、こんばんは。


ゴールデンウィーク中はいかがお過ごしでしたか。


私は、仕事やら、家族、友人たちとの集まりやらでバタバタ

と過ごしておりました。


ブログの更新もすっかり遅れてしまい、前回の続きを待って

いて下さった方々には申し訳ありませんでした。


さて、5日の深夜に北海道電力の泊原発が停止し、日本は42

ぶりに原発ゼロの状態となりました。


これは、今一度立ち止まり原発について国民みんなで考え直す

時がきたということではないでしょうか。


では、前回の続きを書きたいとおもいます。

 



Aあまりに不透明、政府も電力会社も専門家も信用できない。>


もちろん、原発再稼働ありきの議論を進めていること自体が一番

の問題ではあるのですが、さらにその議論の進め方が、あまりに

不透明かつずさんであり、あいた口がふさがらないという状況な

です。


私が何かおかしいと感じ始めたのは、枝野経産相が突如原発再稼働

を容認し始めた時です。


それまで枝野さんは、東電に対しても原発再稼働に対しても、かな

り厳しい否定的な立場をとっていました。


それが、ある日突然、「安全性の確認と地元の理解を前提に原発再

稼働もありうる」と180度立場が変わってしまったのです。


ある程度論理的に物事を考える枝野さんが、何の状況の変化もない

中で突然見解を翻したのです。


正直、私の頭の中は、


「はぁ〜、少しはまともだと思っていた枝野さんも結局こうか・・・。

裏で何があったんだか。」


と、政治の黒い部分を疑わずにはいられませんでした。


そして、政府はこの日を境に、原発再稼働への動きを加速させていき

ます。


安全性の確認ということで、暫定の安全基準をたった23日で原子力

保安院に作らせ、それに沿った安全計画を関西電力に提出させ、それ

を政府のたった4人で確認、そして承認したのです。


マスコミを含め国民のほとんどが、これには心底呆れてしまったので

はないでしょうか。


この暫定の安全基準というものがそもそも意味不明である上に、その

内容たるや目も当てられません。


安全性を高める設備や、事故が起きた時の拠点となる施設を建設する

計画があればよい、と言うのです。


しかも関西電力で示したそれらの建設計画は13年以上も先の話です。


さて、「1年以内に想定をはるかに超える地震や津波が起こったら?」

と質問したら政府は何と答えるのでしょう。

はっきり言いましょう、安全性なんてまったく確保されていません。


こんな手続きの進め方がおかしいなんてことは、小学生だって分かり

ます。


それが分からないほど政府の人間はバカなのでしょうか?


それとも、分かっているけど強引にでも原発再稼働を急ぎたい理由が

あるのでしょうか?


希望的観測も含めて、さすがに前者ではないと思うので(もし前者なら

日本に未来はありません)、後者だと思います。


政府は、再稼働の理由としてあくまで「電力需給の問題」ということ

を強調していますが、ほぼ間違いなくそれは建前でしょう。

電力需給だけが問題ならば、夏をむかえて、やはりどうにもならないと

いう状況になってから原発を再稼働し、夏が過ぎたらまた停止すればよ

いのです。

それをしないのは、原発なしに夏を乗り切られてはまずい、という思い

があるからに他なりません。

そこには、政治家と電力会社それぞれの利権が絡んでいるのでしょう。

簡単に言えば、お金ですね。

まあ、やっぱり命とお金を天秤にかけているわけです。

是が非でも原発を再稼働したい政府は、電力不足という言葉を意気揚々

と掲げ国民の不安を煽ろうとしています。

仙石さんにいたっては、「日本の集団自殺」などという言葉を使って

恐怖心を煽る始末・・・。

しかし、一部の政治家のように国民はバカではありません。

いざ地元の理解を得ようと政府が説明に行ってみれば、現段階での安全性

の根拠や電力不足に対する対応策など突っ込みどころ満載の説明に不満と

不安が噴出してしまいました。

それに対してまともな返答ができない政府。

国や電力会社に対する不信感が蓄積されるばかりです。

なぜこのような事態になったのか。

簡単です。

国民に対して、議論の経緯や結論の根拠が全く示されていないからです。

客観的なデータや資料、議論の経緯などを示さずに結論的な言葉だけを

つきつけているのですから納得できるはずがありません。

説明する気がないのか、説明する能力がないのか、どちらにせよ誰もが

当たり前にやることを今の日本の政府はできないのです。

大阪市長の橋本さんが、「国家崩壊の危機」と言っていましたが、それ

は、こんな政治家が日本のかじ取りをしているようじゃ日本は終わりだ、

という意味だと思います。

まったく同感です。

こういった政治の不透明性は、原発再稼働問題のみならず全ての問題に

おいて見られます。

東京電力の電気料金値上げ問題、消費税の増税問題、挙げればきりがあ

りません。

私に言わせれば、

「説明できない=後ろめたいことがある」

です。

こういった政治の黒い部分を排除しない限り、日本のこれ以上の発展は

望めないでしょう。



まだまだ言いたいことはたくさんありますが、収集がつかなくなってし

まうので問題Aについてはこの辺で。

次回は、問題Bについて書きたいと思います。


ゴールデンウィーク明けで体調がすぐれないという方も多いかとは思い

ますが、今週も元気を出して頑張りましょう!

という私は、明日からの2連休を利用して小旅行に行ってきます。

寝坊しないように早く寝ないと・・・。


それでは、みなさんお休みなさい。



posted by 塾長パパ at 00:23| 宮城 | Comment(0) | TrackBack(0) | 現代社会の問題点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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